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体外受精は、一般人にとってはほとんど未知の世界ですし、100万、200万円あっという間に消えてしまうような、足を踏み出してはならないゾーンのような印象をもってしまいがちです。ただ、知らないで恐れているよりも、たくさん情報を持ったうえでやるやらないを判断する方が、ずっと悔いのない道を選択することができます。
私たち夫婦は、都内で人気の不妊治療クリニック”はらメディカルクリニック”の体外受精説明会で、体外受精の基本を学びました。
体外受精に進むかどうかはさておき、とりあえず説明会などで基本を知ることはとても大事だと思いました。そして、説明会にいったら断りづらくなるということもないので、早めに一度参加してみることがオススメです。
ひとこと体外受精といっても、その中にはいくつかのステップとたくさんの選択肢があり、夫婦それぞれの考え方で、治療法を選ぶことができます。ここでは、説明会で学んだ体外受精の基礎をご紹介します
体外受精にはどんなステップ・選択肢があるの?
- 1.卵を育てる ←何個欲しい?
- 2.採卵する ←痛みを軽減する?
- 3.卵子を受精させる ←どんな方法で受精させる?
- 4.受精卵を培養する ←どの段階まで培養する?
- 5.培養した受精卵を子宮に戻す ←いつ戻す?
体外受精の大まかなスケジュールは、こんな感じです。そのステップの一つ一つに、いくつもの選択肢が用意されており、自分たちで納得いく方法を選択していきます。
細かくみていくと、
1.卵を育てる ←何個欲しい?
通常、1周期に排卵される卵子はたった1個です。その場合、大変な採卵手術をしても採れる卵子は1個だけです。体外受精するたびに採卵しなければなりません。
それを、薬の力を使って1回に育つ卵子の数を増やすこともできます。
それによって、複数回チャレンジする場合は採卵の回数を減らすことができます。一方で、薬をいっぱい使い、採卵手術も長くなるので、一時の体とお財布の負担が大きくなります。
2.採卵する ←痛みを軽減する?
採卵は、卵巣に針を刺して行うため痛みを伴います。希望すれば静脈麻酔によって眠っている間に痛みなく採卵することもできます。
3.卵子を受精させる ←どんな方法で受精させる?
大きくは2つの方法があります。コンベンショナルIVF(体外受精)と顕微授精(ICSI)です。
コンベンショナルIVF:卵子と精子を同じシャーレに入れ、自然受精させる方法。
顕微授精(ICSI):顕微鏡下で、卵細胞質に針を刺して精子を直接注入する方法。
この二つの組み合わせを含めると、もっと選択肢が広がります。
4.受精卵を培養する ←どの段階まで培養する?
受精した卵子は、数日間かけて細胞分裂をしていきます。その細胞分裂のどの段階まで受精卵を培養するかを決めることができます。大きく分けて初期胚か胚盤胞かを選びます。
初期胚:培養2日目、3日目ごろの、細胞分裂を行っている分割期の受精卵
胚盤胞:培養5日目か6日目まで培養し、着床直前まで育てた受精卵
5.培養した受精卵を子宮に戻す ←いつ戻す?
培養した受精卵を、いよいよ子宮に戻します。戻すタイミングにより、新鮮胚移植と凍結融解胚移植があります。
新鮮胚移植:採卵と同じ周期に移植する方法。採卵の影響で卵巣などがダメージを受けているときの移植のため、凍結胚移植より妊娠率が低い。
凍結融解胚移植:受精卵を一度凍結保存し、希望のタイミングで融解して移植する方法。子宮環境を整えられるので、妊娠率が高くなる。
説明会では、体外受精の流れや、方法などかなり詳細に学ぶことができ、とても勉強になりました!
そして一番の収穫は、妊娠率はひとえに卵子の年齢で決まる!ということです。
もちろん精子や子宮内の年齢の関係もゼロではないと思いますが、例えば代理母などの場合、子育てが一段落ついた50代くらいの女性が代理することもしばしばあり、子宮内の年齢はあまり関係ないそうです。
それよりも何よりも、卵子の年齢が若いかどうかがとにかく妊娠の結果を左右することなのだそうです。
この話を聞いた結果、我が家は、今すぐ採卵しよう!ということにしました。
子供2人くらいを考えるとすると、今より2-3年歳をとったら、第一子からこんなに苦戦している私たちはますます・・・😨
とにかく少しでも若い卵子を凍結しておこう!という結論になりました 💕(すぐに移植までするかはともかく!)
妊活している人は、体外受精をするかしないかは別にして、体外受精説明会に行ってみることをお勧めします!