タイミング法で妊娠率を上げるために実践した4つの方法

不妊治療の一般的なステップは、タイミング法➡️人工授精➡️体外受精と、徐々に高度医療に進んでいきます。ステップが上がるにつれて費用もどんどん上がっていき、体外受精ともなると何度もクリニックに通い、少なくとも100万円は覚悟が必要です。

お金や時間をかけず、タイミング法で自然妊娠できれば、それに越したことはありません。タイミング法で妊娠率を上げるために実践した方法をご紹介します。

①排卵のタイミングを正確につかむ:排卵検査薬

必須アイテム:基礎体温計、排卵検査薬

タイミング法で一番大事な排卵日の事前把握には、我が家は上の2つで十分でした。

基本的には、排卵検査薬を毎日朝夜2回ほど使って線の濃さを確認していくことが排卵日予測の大前提になりますが、毎月60枚も排卵検査薬を使っていてはお金がもったいないです。そのため、基礎体温計で排卵検査薬の使用時期を見極め、排卵検査薬で排卵日を特定するという使い方をしていました。

この方法で独自に排卵日を特定してきましたが、不妊治療クリニックに通い始めて先生にデータを診てもらったときに、タイミングはばっちりという判定をいただきました

基礎体温計

基礎体温は排卵に連動して上下するものの、後からグラフを見てこの頃だったのかなと予想できる程度で、事前に排卵日の特定はできません。よく、基礎体温ががくっと下がった日が排卵日などという説も目にしますが、過去の自分のデータを見ても必ずしもそうでもないですし、そもそもがくっと下がった日に”がくっと下がった日だ”と気づけません。

過去のデータを見る限りでは、排卵前の基礎体温にはわかりやすい傾向はありませんが、排卵後は数日で確実に基礎体温が上がってくるので、その傾向と排卵検査薬の濃さを組み合わせて私は排卵日を特定していました。

排卵検査薬

排卵検査薬の仕組みと検出感度

排卵検査薬は、排卵の引き金となる黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌(LHサージ)をとらえます。LHは女性ホルモンの一種で、普段から少量分泌されていますが、排卵直前に急激に増加し、排卵を促します。このLHの大量分泌をLHサージと言い、LHサージから36~40時間以内に排卵がおこると言われています。

排卵検査薬は尿中のLHの量が一定の数値を超えると感知し、陽性反応となって線が現れる仕組みになっています。つまりこのセンサーの感度が高いとそれだけ早くLHホルモン(黄体形成ホルモン)の上昇開始を感知し、排卵が近いことを知ることができます。

【検出感度】20mIU/mLとあれば、LHホルモンが20mIU/mLを超えたら感知するという意味なので、検出感度の数値が小さいほど感度が高く排卵日を早く知ることができます

【体外受精】採卵2日前にやること-LHサージ誘起:採卵前に、なぜ排卵誘発が必要なの?

排卵検査薬の比較・紹介

排卵検査薬は数多く売られていますが、私は”ドクターズチョイス”の”ワンステップ排卵検査薬クリア”を使っていました。

理由は、
1.ほかの多くの検査薬は排卵日1日前を特定できるのに対し、”ワンステップ排卵検査薬クリア”は、排卵日2日前を特定できるから。
2.値段が安いから。

生理周期と基礎体温から排卵日頃を予想して、その少し前から排卵検査薬を朝夜2回使いました。線が一番濃くなったころが排卵時期なので、その前の線が薄く出始めた頃にタイミングをとることが一番よいとされています。ただ、1回分見ただけでは線の有無や濃淡は判断できないので、排卵日が近づいてきたら、少し早めに使い始めることがポイントです。

私はドクターズチョイスのもの以外は使ったことはありませんが、有名な排卵検査薬を比較していきます。

ワンステップ排卵検査薬クリア
【メーカー】ドクターズチョイス
【検査1回あたりの値段】100円弱
【検出感度】20mIU
【排卵日の特定】2日前

ドゥーテストLHa排卵日予測検査薬
【メーカー】ロート製薬
【1回あたりの値段】350円程度~
【検出感度】30mIU/mL
【排卵日の特定】1日前

ハイテスターH 排卵日予測検査薬
【メーカー】武田薬品
【1回あたりの値段】350円程度~
【検出感度】30mIU/mL
【排卵日の特定】1日前

チェックワンLH・Ⅱ排卵日予測検査薬
【メーカー】株式会社アラクス
【1回あたりの値段】250円程度~
【検出感度】40mIU/mL
【排卵日の特定】1日前

クリアブルー 排卵日予測テスト
【メーカー】オムロンヘルスケア
【1回あたりの値段】350円程度~
【検出感度】40mIU/mL

【排卵日の特定】1日前

②排卵日前後のタイミング回数を増やす:シリンジ法

必須アイテム:家庭用シリンジ法キット

排卵日を特定でき、その前後でタイミングを複数回取った方がいいことはわかっていても、やっぱり平日で疲れていたり、妊活のことで言い合いになってしまったりと、せっかくのタイミングを逃してしまうことが我が家は多かったです。せっかく排卵日を特定できても月1回しかやってこないチャンスを逃してしまうと本当にくやしくてくやしくて、怒りのやり場がないようなことが何度かありました。

家で人工授精のようなことができたらもっとタイミングの回数を増やせるのにと思って検索していたところ、家庭でできるシリンジ法という人工授精に近い方法があることを知りました。そして、家庭用シリンジ法キットを購入しました。

これにより、
– 排卵日前のタイミングを逃さない
– 1回の排卵につき、タイミングの回数を増やす
ことができるようになりました。

我が家は体外受精に踏み切る前の最後の砦として、1回の排卵にしか使わなかったので成果にはつながりませんでしたが、口コミをみると何回か試してみてもよいかなと思います。もっと早く見つけていればよかったです。

③精子の運動率を上げる

必須アイテム:ボクサーショーツ、・亜鉛サプリ(亜鉛)、マルチビタミンサプリ(葉酸、・ビタミン剤)、ビタミンB12 、リポビタンDスーパー2000

とにかくいいと言われることをいろいろと試してみたので、正直どれが必須アイテムかはわかりませんが、我が家は上のものを取り入れました。

そして、不妊治療クリニックで最初の検査をしたときは15%だった精子運動率が、3か月間で45%にまで上昇しました

具体的な方法については、こちらの記事で紹介しています。

男性不妊?精子運動率が3ヶ月間で15%から45%に上がった方法

④子宮内膜を厚くする:当帰芍薬散

必須アイテム:当帰芍薬散

見事精子と卵子が出会い受精したとしても、子宮内膜に着床しなければ妊娠は成立しません。そして、受精卵が着床するためには、ベッドとなる子宮内膜が厚くふかふかな状態である必要があります

子宮内膜を厚くする方法として、不妊治療クリニックで私が処方されていたものが”当帰芍薬散”という漢方です。実際に、私の場合は2-3ヶ月で子宮内膜が厚くなる成果が出ました

子宮内膜を厚くする方法:当帰芍薬散

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